成長途上を積極策でアシスト、母と同じ舞台で決めた待望の初勝利

差なくスタートを切り、いいペースで逃げを打つ僚馬を見ながら２番手へ。４コーナーより積極的に仕掛けていき、早めに先頭に立って直線を迎えると、最後まで後続の追撃を許さず１馬身半のリードを保って先頭ゴール。１番人気に応えての嬉しい初勝利となった。道中で前の馬を気にしたり、直線で手応えを残しながらも少々モタつくところを見せたり、まだまだ成長途上の段階。勝ち上がりに５戦を要したが、裏を返せばこの先伸びゆく余地を多分に秘めていることは間違いない。父はキングジョージ六世＆クイーンエリザベスＳを１１馬身差のレコードタイムで圧勝した歴史的名馬ハービンジャー。母レッドコルディスは京都芝２０００ｍで新馬勝ちを果たし、フローラＳ５着からオークスに駒を進めた素質馬で、英愛ダービー馬コマンダーインチーフや全欧２歳王者ウォーニングを輩出した名門ファミリーの出身。成長力豊かな奥深い血統であることからも、ルージュスティーズの本領発揮はこれからが本番。母の戦果を超越し、その名のごとく、“流行に左右されないオリジナリティー”を貫き、美しくスタイリッシュな走りで我々を魅了し続けてくれるはずだ。

ルージュスティーズ
父：ハービンジャー　母：レッドコルディス　母父：ハーツクライ　栗東・斉藤崇史厩舎
2025.04.27　京都５Ｒ ３歳未勝利　芝2000ｍ　団野大成騎手