スケールの違いを見せ牡馬を圧倒、新たな世界が広がる完璧な勝利

絶好のスタートを切り、ハナを行く１番人気馬をピタリとマークするように２番手へ。抜群の手応えをもって直線に向き、残り２００ｍから満を持して逃げ馬を競り落とすと、後続の追撃を寄せつけることなく２馬身差の完勝。持ち前のパワフルかつダイナミックなフォームで駆け抜け、準オープンへの昇級を果たした。まだ左右のバランス面などに課題を残している状況ゆえ、コースや展開に注文はつくものの、これまでの実績通り左回りの１４００～１６００ｍはベストの番組。初騎乗ながら石川裕紀人騎手の理想的なエスコートも光り、広い東京競馬場の舞台において牡馬にも引けを取らない筋肉質で大きな馬体が力強く躍動、ルージュスタニングのポテンシャルの高さが遺憾なく発揮された格好だ。父に米チャンピオンサイアーInto Mischief、伯父に北米最高賞金獲得馬Arrogateを持つスケールの大きな血統がいよいよ充実の時を迎えたのかも知れない。この勝ち方が約束する未来へ、新しい扉を開けた印象は強く、一気にオープン、重賞へと活躍の場を高めていけるはずだ。

ルージュスタニング
父：Into Mischief　母：ボインビューティー　母父：Giant's Causeway　栗東・友道康夫厩舎
2025.04.27　東京１２Ｒ ４歳以上２勝クラス　ダ1400ｍ　石川裕紀人騎手