雷神が紅一点を完璧にエスコート、熾烈な一騎打ちを制して３勝目

紅一点、スタートが決まり、苦労することなく好位５番手へ。３コーナーから絶妙なタイミングで仕掛けていったジョアン・モレイラ騎手に呼応するようにポジションを上げていき、逃げ切りをはかる１番人気馬に並びかけるように直線を迎えると、ラスト１ハロンは熾烈な一騎打ち。長く続いた追い比べをゴール前でアタマ差制したのはルージュアベリアだった。昨年の２連勝からおよそ半年。まだ右回りにおける手前替えなどに良化の余地を残している段階ではあるものの、長くいい脚を使える本馬の特性を十分に活かした「マジックマン」の剛腕に導かれ、輝かしい特別勝ちの栄誉をキャリアに加えることになった。古馬になってデラウェアＨなど米ダートＧ１を３勝した母シアードラマの産駒たちは、５頭すべてがＪＲＡで２勝以上を挙げる好成績をマーク。先月のフラワーカップで早くも重賞ウイナーの仲間入りを叶えた全妹レーゼドラマの背中を追いかけ、さらなる成長と共にオープン入りを果たし、重賞の晴舞台で“強運”を呼び寄せたい。

ルージュアベリア
父：キズナ　母：シアードラマ　母父：Burning Roma　美浦・田中博康厩舎
2025.04.05　中山１０Ｒ 千葉日報杯　ダ1800ｍ　Ｊ.モレイラ騎手