2025.02.10

クラブが誇る名牝系が新馬勝ち、藤原英昭調教師900勝に花を添える

ポンとスタートを切り、すぐさま先行集団の一角を形成。道中で外から次々に来られる苦しい展開にも臆することなく余裕十分の手応えで直線を迎えると、残り100mで勢いよく抜け出して先頭ゴール。関西圏では世代最後となった芝の新馬戦を見事に制し、藤原英昭調教師のJRA通算900勝達成に花を添えた。父は日本屈指の有力種牡馬として数々の名馬を輩出中のロードカナロア。母は藤原英昭厩舎の管理馬として、東京新聞杯2着、富士S3着と重賞制覇に手をかけたレッドオルガ。その兄達にはリディルやレッドアリオンなど4頭の重賞勝ち馬が名を連ねる。稀代の名繁殖牝馬エリモピクシーを祖母に持つルージュソリテールは、東京サラブレッドクラブが誇るべき良血馬だ。まだまだ小柄で華奢な馬体ではあるものの、能力の高さとセンスの良さは群を抜いている。これから成長が追いついてくれば、もっと切れる末脚を披露してくれるに違いない。生涯一度の桜舞台を視野に入れつつも名匠に焦りはない。しっかりと勝利を重ね母が果たせなかったグレードレースのタイトル奪取へ、そしてその名のごとく、“孤高”の存在へと栄光の階段を駆け上がっていきたい。

ルージュソリテール
父:ロードカナロア 母:レッドオルガ 母父:ディープインパクト 栗東・藤原英昭厩舎
2025.02.09 京都5R 3歳新馬 芝1600m 西村淳也騎手