2025.01.14

25年のクラブ初勝利はテリオス、自身の未来を切り拓く豪快な差し切り

差なくスタートを切り、道中は後方集団で末脚を温存。今回から着用したブリンカーの効果もあって集中力が高まり、4コーナーより外目に持ち出されて進出を開始。最後の直線を迎えて、T.マーカンド騎手のステッキに応えるようにグングンと加速。ゴール前で先行勢をまとめてとらえ切り、昨年1月の新馬勝ち以来、近そうで遠かった待望の2勝目を手中に収めた。中山コースで外を回って直線だけで豪快に差し切る鮮やかな勝ちっぷりで、これまでの善戦を払拭。それはジョッキーの巧みな手腕のみならず、古馬になったレッドテリオスが着実に成長を重ねてきた証拠でもある。前日の準オープンクラスと遜色のない勝ちタイム、これまで9戦のうち5戦においてメンバー最速となる上がり時計をマークしていることからも本馬のポテンシャルに疑いの余地はなく、この先がいっそう楽しみになる勝ち方と言っても過言ではない。イタリアを拠点に29戦してリステッドレースなど7勝を挙げた母ショーコ、5歳時にオープン入りを果たした全兄トランスナショナルに続き、まだまだ多くの勝ち星を積み上げてくれそうだ。

レッドテリオス
父:ジャスタウェイ 母:ショーコ 母父:Efisio 美浦・古賀慎明厩舎
2025.01.12 中山7R 4歳以上1勝クラス 芝2200m T.マーカンド騎手