絶妙なペース配分で後続を完封、来春へ夢が膨らむ待望の初勝利

外枠から思い切って先手を取りにいき、単独先頭に立って１コーナーへ。道中は一定のペースを刻みながらリズム良く逃げる理想的なレース運びとなり、４コーナーで後続との差を絶妙に広げて直線を迎えると、ラストまで粘り強い走りで他馬の追撃を振り切って最先着。デビュー３戦目での嬉しい初勝利となった。坂井瑠星騎手の完璧なエスコートもさることながら、ひと夏を越して確かな成長を示してくれたルージュミレネールも立派。父は昨年のファーストシーズンチャンピオンサイアーであり、菊花賞馬アーバンシック、牝馬で有馬記念を制したレガレイラを送るなど今秋も絶好調のスワーヴリチャード。牝系は伯父にＧ１ホープフルＳの初代王者タイムフライヤー、近親にダートＧ１・５勝を誇るタイムパラドックスといったビッグネームが名を連ね、一族には年度代表馬サクラローレルの栄光も輝く名門。“千年紀”と命名された本馬への期待は当然のこと大きく、その名のとおり、後世まで名声が伝えられるような華々しい活躍に向けてクラシックロードを颯爽と駆け上がっていきたい。

ルージュミレネール
父：スワーヴリチャード　母：タイムハンドラー　母父：ディープブリランテ　美浦・斎藤誠厩舎
2024.12.28　中山４Ｒ ２歳未勝利　芝1800ｍ　坂井瑠星騎手