新ヒロイン候補は変幻自在、デビューから無傷の２連勝

ゲート内で気負ってしまいスタートで後手を踏んだため、腹を括って最後方からの競馬を選択。道中は落ち着いた走りでしっかりと脚が溜まり、４コーナーで大外へ持ち出されて馬群に取り付くと、メンバー最速の末脚を発揮して豪快に追い込み、７番人気の低評価を覆しデビューから無傷の２連勝を飾った。スピードの違いを見せつけて鮮やかに逃げ切った前走の新馬勝ちから一転して、今回は一頭ポツンと最後方の位置から大外一気の強襲劇。ハイペースにより、うまく展開が向いたのも事実だが、牝馬ながら気持ちの強さと冷静さを兼ね備えている点は頼もしく、これから迎えるクラシック戦線を乗り越えていくために必要不可欠となってくる逃げ差し自在の操縦性の高さや器用さまでをも証明した格好だ。僅か２戦にして早くもニューヒロイン誕生を予感させるに十分なパフォーマンスを披露してくれたルージュラナキラ。次なるミッションは満開に咲き誇る仁川の桜舞台へと夢をつなぐ重賞ウイナーの座。その可能性はまさしく無限大と言えよう。

ルージュラナキラ
父：アドマイヤマーズ　母：レッドアネラ　母父：カジノドライヴ　美浦・加藤征弘厩舎
2024.12.07　中京９Ｒ つわぶき賞　芝1400ｍ　岩田康誠騎手