センス上々のフレッシュ配合、重賞好走の母に捧げる新馬勝ち

スタートを決めてスピードの違いで先頭に立っていき、道中はしっかりと折り合ってマイペースに持ち込む理想的な逃げ戦法。直線を迎えても後続との手応えの差は歴然で、残り２００ｍ付近より満を持して追い出されると、そのまま力強い走りで押し切って先頭ゴール。生涯一度の新馬勝ちのチャンスを見事に掴み取った。父は２０１８年の最優秀２歳牡馬であり、香港マイルやＮＨＫマイルＣなど３つのマイルＧ１を制したアドマイヤマーズ、母は加藤征弘厩舎の管理馬として２勝クラス、準オープンと連勝して挑んだダート重賞カペラＳでも４着に好走したレッドアネラ。パワフルにしてスピード感にも優れたフットワークや筋肉量の豊富な逞しい体つきなどは、フレッシュな父母双方の長所を余すことなく継承したものと思われる。実戦において芝への対応力も確認できたルージュラナキラが見据える未来は、桜が咲き誇るクラシックの大舞台。その名のとおり、多くの“勝利”を積み上げ、母が成し得なかった重賞タイトル奪取に向けて華麗に進化を続けていきたい。

ルージュラナキラ
父：アドマイヤマーズ　母：レッドアネラ　母父：カジノドライヴ　美浦・加藤征弘厩舎
2024.10.26　東京４Ｒ ２歳新馬　芝1400ｍ　岩田康誠騎手