砂の舞台で覚醒の兆し、連勝で確かな成長をアピール

課題のゲートをスムーズに飛び出し、道中は好位４、５番手でしっかりと脚を溜める形。仕掛けどころでも楽な手応えのまま直線を迎えると、粘り込みをはかる先行３頭に残り２００ｍで並びかけ、最後はきっちりと交わし去って先頭ゴール。前走、矛先をダート戦に向けた初勝利に続き、見事２連勝で２勝クラスへの昇級を果たした。まだ終いにかけて伸縮性に欠ける走行フォームになってしまうものの、ひと夏を越して少しずつ身のこなしやトモの踏み込みが良くなってきており、斎藤新騎手の完璧なエスコートに導かれ、序盤からの立ち回りにも進展が見受けられた今回。ルージュアベリア自身の能力や適性はもちろんのこと、田中博康厩舎の抜かりのない調教やマネジメント力が背中を後押しするように砂の舞台でいよいよ覚醒の時を迎えた。父はリーディングサイアーとして勝利を量産し続けるキズナ。母シアードラマも初勝利からの２連勝を経て、後にデラウェアＨなど３つの米Ｇ１制覇を成し遂げている。さらなる進化の先にあるステージへ、今後も一つひとつ課題をクリアしながらパフォーマンスを上げていきたい。

ルージュアベリア
父：キズナ　母：シアードラマ　母父：Burning Roma　美浦・田中博康厩舎
2024.10.06　新潟３Ｒ ３歳以上１勝クラス　ダ1800ｍ　斎藤新騎手