2024.10.07
荒削りながらも光る潜在能力、王道の夢を刻み込む新馬勝ち
うまくタイミングを合わせて好スタートを決め、道中は鞍上に宥められながら2番手の位置で我慢の競馬。直線を迎えて内にモタれ気味の走りとなったものの、残り200mを切って満を持して先頭に躍り出ると、最後は手綱を抑える余裕を見せながらも後続に4馬身。見事、「新馬勝ち」という栄光へのパスポートを手にした。まだまだいかにも若馬といった精神面の幼さを残しており、荒削りなレースぶりではあったが、有り余るエネルギーや身体能力の高さ、ダイナミックな走りは明らかに素質馬のそれ。クラシック戦線に向けて今後が楽しみになる大物候補として名乗りを上げた格好だ。父は2019年の最優秀3歳牡馬で産駒が今年デビューイヤーを迎えたサートゥルナーリア、母はBCターフなど米G1を6勝した名馬English Channelの全妹というワールドクラスの良血馬。さらには半兄に日経新春杯2着のレッドレオン、半姉にアネモネS2着のレッドアステルと優秀なバックボーンも光る。ホープフルS、皐月賞とG1を連勝した偉大な父の蹄跡を追いかけ、“王者”の名に相応しい大躍進を夢見たい。
レッドキングリー
父:サートゥルナーリア 母:レッドエルザ 母父:Smart Strike 美浦・木村哲也厩舎
2024.10.05 東京5R 2歳新馬 芝2000m 北村宏司騎手