２年３ヶ月ぶりの勝利の美酒、得意の中京で大接戦を制す

互角のスタートから巧みに内目へ潜り込み、前半はロスなく中団で脚を溜める形。直線を迎えて徐々に進出を開始すると、ゴール前で先行馬をとらえ、外から襲いかかるヤマカツパトリシアと際どく馬体を併せるようにフィニッシュ。長い写真判定の結果、掲示板の１着には１３番が点灯し、ルージュシェノンに軍配が上がった。３歳６月の初勝利以降、１勝クラスでも２着３回、３着１回と何度も上位争いを演じていたものの、近そうで遠かった待望の２勝目。課題のメンタル面で少しずつ我慢を覚えてきており、得意とする左回りの中京、自己最高馬体重に並ぶ４６０ｋｇでの出走、そして西村淳也騎手の完璧なエスコートが、２年３ヶ月ぶりとなる勝利の歓喜をたぐり寄せた格好だ。いかにも牝馬らしく繊細で愛おしい性格の持ち主だが、母はクイーン賞を制するなどダート交流重賞で活躍を続けたレッドクラウディア。本馬の潜在能力の高さをもってすれば、まだまだここがゴールではなく、半妹ルージュイストリアと共にいざ準オープン入りを目指す。

ルージュシェノン
父：アジアエクスプレス　母：レッドクラウディア　母父：アグネスタキオン　栗東・石坂公一厩舎
2024.09.14　中京７Ｒ ３歳以上１勝クラス　ダ1200ｍ　西村淳也騎手