2024.09.04

名手とのタッグで三度目の正直、初勝利は楽々と突き放した8馬身差

ゲートを五分に出て、ブリンカー装着によって行く気を見せてくれたレッドアレグロの気分を損ねないようにハナに立っていく競馬。道中は息が入るほど抱え込める走りではなく、直線に入ってからは逆にフワフワと遊ぶような若さも見せたが、勝手知ったる鞍上のC.ルメール騎手は泰然自若。持ったままの手応えで後続との差を広げ、待望の初勝利は2着を8馬身も突き放した圧勝のパフォーマンスとなった。父は昨年の最多勝サイアーでもあるロードカナロア。母はScat Daddyの後継種牡馬として名高いNo Nay Neverと父、祖母が同じ3/4同血にあたる間柄。まだまだ集中力が散漫で気性的に不安定な面を残している段階ではあるものの、潜在能力の高さやエンジンの良さ、優秀な血統背景などはチャンピオントレーナー&ジョッキーも認めるところ。今後も課題を克服しつつ成長を促していく厩舎力で、クラスの壁を打ち破り大舞台へと向かうことだろう。その名の通り、“軽快かつ速いテンポ”で兄姉の勝利数を上回っていきたいものだ。

レッドアレグロ
父:ロードカナロア 母:スキャットレディビーダンシング 母父:Scat Daddy 美浦・木村哲也厩舎
2024.09.01 新潟3R 3歳未勝利 ダ1800m C.ルメール騎手