2024.09.03

ラストチャンスで躍動、日本屈指の名門牝系の血が騒ぐ

課題のゲートで我慢が利き、前半は先行集団の直後につけて折り合いがつく形。直線入口で進路を確保し、残り250mで2頭が競り合うように先頭に躍り出ると、ゴール前でソラを使いながらも相手をクビ差ねじ伏せて先着。連闘で臨んだ未勝利戦最後のチャンスを掴み取り、惜敗続きに終止符を打った。父は今年の最多勝サイアーに向けて突き進むロードカナロア。母レッドアヴァンセは当クラブ所属馬として音無調教師の管理のもとクラシック戦線を歩み、古馬になって阪神牝馬S2着、ヴィクトリアマイルで僅差3着と活躍。そのきょうだいにはデイリー杯2歳Sの勝ち馬リディルやクラレント、読売マイラーズCを制したレッドアリオンなど4頭の重賞ウイナーを含む6頭のオープン馬が名を連ねる日本屈指の名門牝系。それだけにレッドエヴァンスに宿るポテンシャルの高さは疑いようがない。まだまだ荒削りなぶん、初勝利までに思いのほか時間を要してしまったが、気性面の課題が解消に向かい心身のバランスが整ってくれば、更に強い内容で勝ち星を積み上げ、出世街道を驀進してくれるはずだ。

レッドエヴァンス
父:ロードカナロア 母:レッドアヴァンセ 母父:ディープインパクト 栗東・音無秀孝厩舎
2024.08.31 中京4R 3歳未勝利 芝1400m 団野大成騎手