好相性の浦和で勝利へ一心、中央馬として宿願の先頭ゴール

互角のスタートから、ハナを主張した１番人気を行かせて好位３番手の外目を追走。３コーナーより楽な手応えで前に接近し、逃げ馬を捕らえるように先頭に立って直線を迎える展開は、名手・森泰斗を鞍上に迎えた絶対的な安心感さえ見てとれる。ゴール前では差し込んできた馬を半馬身差振り切っての勝利となった。競走馬デビューからおよそ３年を経て、遂に中央所属馬としての勝ち星を収めることに成功。我の強い面があり、気持ちのコントロールに難しさを残すため、馬具の着脱など未だ試行錯誤が続く日々ではあるものの、地方在籍時に２戦２勝と負けなしの浦和コースで再び出色のパフォーマンスを披露。厩舎の弛まぬ努力と執念がひとつ報われた格好だ。父はディープインパクトに替わって昨年リーディングサイアーチャンピオンの座を奪取したドゥラメンテ、曾祖母のエリンバードは伊１０００ギニーの覇者であり、母としてオークス馬エリンコートを輩出した名血。中央５勝を挙げた祖母オメガグレイス、３勝した母オメガエンブレムに続き、さらに勝利数を積み上げ、この優秀なファミリーに象徴される“紋章”の権威を高めたい。

ルージュブラゾン
父：ドゥラメンテ　母：オメガエンブレム　母父：ウォーエンブレム　美浦・小島茂之厩舎
2024.08.22　浦和１０Ｒ マルチヒーロー特別　ダ1400ｍ　森泰斗騎手