愛すべき所縁の血が初勝利、鮮やかに世代の一番星に輝く

五分のスタートから、意識的に先手を取りに行く競馬。後続の捲りを警戒しながらジワジワとペースを上げていき、抜群の手応えで直線を迎えると、１番人気の追撃を寄せ付けることなく、１馬身半差のリードを保って先頭ゴール。ダート替わりとなったデビュー２戦目で危なげなく初勝利を飾り、東京サラブレッドクラブ２０２２年産世代の一番星に輝いた。父は長年にわたってＧ１馬を輩出し続けるダイワメジャー。母はダート１８００ｍで５勝を挙げ、重賞のエルムＳでも４着に好走した実績が光るレッドアトゥ。曾祖母フェアリーバラードはグラッツィア、スーパームーンと２頭の重賞活躍馬を送り出すなど繁殖牝馬として成功しており、Balladeに遡る世界的ファミリーの血をつなぐルージュマローネの未来は希望に満ち溢れている。父母から継承した美しい“栗毛”の馬体が大舞台で鮮やかに咲き誇る日を夢見て、今後の更なる成長と躍進を楽しみに見守っていきたい。前月に勝ち上がった半姉ルージュピルエット、１歳年下の半妹で同じく栗毛のレッドアトゥの２０２３共々、まだまだ大きく枝葉を広げてくれそうだ。

ルージュマローネ
父：ダイワメジャー　母：レッドアトゥ　母父：カジノドライヴ　美浦・栗田徹厩舎
2024.08.17　札幌２Ｒ ２歳未勝利　ダ1700ｍ　横山和生騎手