2024.08.19
放牧効果で本来の才能を発揮、入障3戦目でオープンを完勝
横一線のスタートから、前半は鞍上に宥められながら中団よりも前目のポジション。密集した向正面の連続障害でややバランスを崩しかけたものの、それ以外のハードルをスムーズに飛越し、最後の3、4コーナーより進出を開始。逃げ馬に並びかける勢いで直線を迎えると、ラストは平地の脚比べを制して後続を突き放し、3馬身のリードを広げての完勝劇となった。前走の昇級戦において思わぬ大敗を喫したレッドバロッサだが、ノーザンファームしがらきでじっくりと時間を掛けて立て直しを図った効果により馬体が回復し、猛暑のなかでもコンディションは良好。適度な行きっぷりの良さをパートナーの小牧加矢太騎手が巧みに操り、周囲の出方をうかがいながら自ら動いていく正攻法のレースで掴んだ勝利には大きな価値がある。障害試験で94秒を切る破格の時計を叩き出して話題を呼んだ経緯、入障3戦目でのオープン勝ちは紛れもなくセンスの塊。これからの実戦経験も糧にして、ゆくゆくは大障害の舞台で大きく強く羽ばたきたい。
レッドバロッサ
父:ドレフォン 母:モスカートローザ 母父:ディープインパクト 栗東・音無秀孝厩舎
2024.08.17 新潟4R 障害3歳以上オープン 芝2850m 小牧加矢太騎手