個性を活かす積極策が奏功、ゆかりの血に思いを巡らす初勝利

スタートを決めて先手を主張し、ハナを取り切って逃げを打つ競馬。積極的なレース運びから早めに仕掛けられると、ラストは後続に４馬身のリードを広げての快勝劇。一年前の新潟デビューから通算９戦目での待ちに待った瞬間となった。２着４回の戦績が示すとおり力量上位は明らかだったが、レッドレナートの個性を存分に活かす戦略を完遂した鞍上の好騎乗と調教師によるブリンカー着用の勝負手も奏功し、未勝利戦最後の開催で価値ある一つの結果を導き出した。父は当クラブの所属馬としてスプリンターズＳ連覇の偉業を果たし、２０１７年の最優秀短距離馬に輝いたレッドファルクス。半兄レッドゲイルは既に４勝を挙げ、オープンクラスでも好走実績があり、叔父アウトライアーズはスプリングＳ２着、小倉記念３着と重賞戦線で活躍。血統背景からもまだまだ成長の余地は多分にあると見てよさそうだ。先月、不運にも天国に駆け上がった半弟レッドフラッシュに捧げるこの白星は、全弟にあたるマレーナの２３への期待を高めるパフォーマンスにもなった。

レッドレナート
父：レッドファルクス　母：マレーナ　母父：ダイワメジャー　美浦・手塚貴久厩舎
2024.08.11　新潟４Ｒ ３歳未勝利　ダ1200ｍ　佐々木大輔騎手