2024.07.29

父を知る名手の完璧なエスコート、初勝利の先に続く舞台を確信

ゲートで遅れを取ることなく、前半は先行集団の直後につける理想的なポジション。鞍上に促されるようにテンポ良くレースの流れに乗って直線を迎えると、長くいい脚を繰り出し、残り200mを切って先頭へ。トップジョッキーの完璧なエスコートに応えるようにラストは後続に2馬身半差をつける鮮やかなでレースぶりで初勝利を飾った。デビュー戦は既出走馬が相手、2戦目は外から被されて怯む形、そして前走は直線で二度ブレーキを掛ける不運と明らかな敗因があり、それらを踏まえてスムーズに立ち回った見事なパフォーマンスは順当勝ちと言ってもいい。そして、この先に続く舞台での活躍を確信できるものだ。父はルメール騎手とのコンビで日本ダービーと天皇賞・秋を制したレイデオロ。母系は桜花賞馬レッツゴードンキやエリザベス女王杯の覇者クィーンスプマンテでお馴染みのレディフランダーズに遡る堅実にして一発も望めるファミリー。まだキャリア4戦の伸びゆく3歳馬だけに、この夏を越しての成長にも期待を寄せつつ、“最愛”の娘ルージュカエラの更なる躍進を見守っていきたい。

ルージュカエラ
父:レイデオロ 母:レッツサッチャー 母父:フレンチデピュティ 美浦・加藤征弘厩舎
2024.07.27 新潟4R 3歳未勝利 芝1800m C.ルメール騎手