成長目覚ましく古馬の風格、鮮やかな連勝で準オープンへ

互角のスタートから、道中は先行する３頭を見るようにインコースの４番手をロスなく追走。藤岡佑介騎手の好リードに導かれ、直線入口にかけて持ったままの手応えで２番手まで押し上げると、ゴール前で危なげなく逃げ馬を交わし去り、見事２連勝での準オープン入りとなった。昇級初戦、放牧明け、大幅な馬体増、函館輸送時に体調を崩した経緯など決して不安材料がないわけではなかったが、それらすべてを克服して掴んだこの度の勝利の持つ意味は大きく、直前の追い切りにおいてのちの函館記念で２着となるグランディアに最後まで食らいついた渋太い走りはやはり伊達ではなかった。古馬になっての成長には目を見張るものがあり、体幹の強化が進むにつれて全体のバランスも良くなり、筋肉量も明らかに増加。これに精神面が噛み合ってくれば、まだまだ伸びゆく器といっても過言ではなかろう。これから迎える暑さにも打ち克ち、狙うはこの夏の上がり馬。同じリオンディーズ産駒のテーオーロイヤルやサンライズホークのように、連勝街道から一躍スターダムに上り詰めたい。

レッドラグラス
父：リオンディーズ　母：アイスパステル　母父：Shackleford　栗東・中内田充正厩舎
2024.07.14　函館１０Ｒ 駒場特別　ダ1700ｍ　藤岡佑介騎手