2024.06.10
追撃にも臆さず人気馬を完封、砂の頂点へ続く物語の始動だ
スタートを決めて、前半はリズム良く4番手のポジション。4コーナーでフワフワして鞍上に促される形になったものの、直線を迎えて外から1番人気馬に迫られるとパワフルな伸び脚を披露。しぶとく続く追撃にも臆することなく力でねじ伏せ、昨夏の新馬勝ち以来となる2勝目を飾った。ここまでは再三にわたる熱発や今春の筋肉疲労により休養を挟みながらの出走となっているが、ダート転向後2戦目、得意とする左回りの東京コースの良馬場において、本馬の身上でもあるボリューム満点の体つきとみなぎる底力が存分に活きた格好だ。現時点で体質面や走りのバランス、屋外での装鞍などに不安を残す状況ではあるが、裏を返せば、伸びゆく余地が多分にあるということ。これから心身ともに成長が進むにつれて、まだまだ上を目指せる大器といえるだろう。ゆくゆくは牝馬のダート重賞戦線を“華々しく魅力的”に彩ってもらいたい。
ルージュスタニング
父:Into Mischief 母:ボインビューティー 母父:Giant's Causeway 栗東・友道康夫厩舎
2024.06.09 東京7R 3歳以上1勝クラス ダ1600m 戸崎圭太騎手