2024.06.03
偉大な父に続く王者への成長曲線、直線一気の豪快な連勝劇
タイミング良くゲートを出て、前半は馬のリズムを損ねることなく後方に待機して末脚を温存。直線残り400mから外目に進路を取って追い出されると目の覚めるような瞬発力を繰り出し、ラストは並ぶ間もなく突き抜けて後続に余裕たっぷりの2馬身差。見事2連勝で準オープン入りを決めた。体質がしっかりしてきたことで持ち前の加速度に一段と磨きがかかり、メンバー最速となる上がり3F32秒9の時計は前走で更新した自身の持ちタイムをさらに上回るもの。レース内容全般にも進展がうかがえ、連戦でも力を発揮できるようになってきたあたりは、大器晩成の名スプリンターである父レッドファルクスが駆け上がった王者への成長曲線にシンクロしつつあるといっても過言ではなかろう。父の代表産駒の座をはっきりと視界に捉えたレッドシュヴェルト。その名のごとく剣のような鋭い切れ味をストロングポイントとして、この先も偉大な父の蹄跡を追いかけていきたい。
レッドシュヴェルト
父:レッドファルクス 母:ハイドバウンド 母父:Grand Slam 美浦・尾関知人厩舎
2024.06.01 東京10R 由比ヶ浜特別 芝1400m C.ルメール騎手