直線を突き抜けた爽快な末脚、マジックマンが完璧エスコート

スタートで後手を踏んだため、前半は腹を括って後方集団の外目で虎視眈々。４コーナーを通過する時点では先頭から大きく離されていたものの、東京コースの長い直線を利して鮮やかなロングスパート。マジックマンの愛称でおなじみのモレイラ騎手のパーフェクトな騎乗に導かれ、最後は先行勢をまとめて捉え切り、待望の２勝目を手中に収めた。意外にも昨春の初勝利から１勝クラス卒業までにおよそ１年を要する格好となってしまったが、デビューからこれまでに１０戦して２勝、２着３回、３着４回と敗戦時も勝ち馬から３馬身以上離されたことがなく、すべて４着以内の安定したレースぶり。課題のゲートを克服できれば、昇級の壁など難なく突破してくれるだろう。史上３頭目となるスプリンターズＳ連覇の偉業を達成し２０１７年の最優秀短距離馬に選出された我らがレッドファルクスの期待のファーストクロップとして、是が非でも代表産駒の座を掴み取ってもらいたい。

レッドシュヴェルト
父：レッドファルクス　母：ハイドバウンド　母父：Grand Slam　美浦・尾関知人厩舎
2024.05.05　東京７Ｒ ４歳以上１勝クラス　芝1400ｍ　Ｊ.モレイラ騎手