中内田師４００勝に彩りを添える勝利、重賞奪取の機は熟した

一線のスタートから、道中は無理なく好位４、５番手の内でスタミナを温存。勝負所からのギアチェンジもスムーズに決まり、直線を迎えて外目に持ち出されて進路を確保すると、残り２５０ｍからエンジン全開。ゴール前で力強く抜け出し、見事１番人気に応えてオープン勝ちを果たした。今回は前半のポジショニング、要所でのゴーサインに対する反応、そしてラストの伸び脚とあらゆる面において成長が感じられるレースぶり。川田将雅騎手の納得の表情からも、５歳を迎えていよいよ充実期に入ったと見てよさそうだ。管理する中内田充正調教師はこの勝利をもってＪＲＡ通算４００勝をマーク。開業後１０年１ヶ月６日での４００勝到達はＪＲＡ現役最速となる記憶にも記録にも残るメモリアルウィンとなった。成長著しいレッドバリエンテが突き進むステージはふたたび重賞路線。念願の初タイトル奪取に向けて、遂に機は熟した。

レッドバリエンテ
父：ディープインパクト　母：サボールアトリウンフォ　母父：Dance Brightly　栗東・中内田充正厩舎
2024.04.06　阪神１０Ｒ 大阪―ハンブルクカップ　芝2600ｍ　川田将雅騎手