抜群の手応えから瞬時に先頭へ、断然人気に応える完勝劇

ゲートを何とか無難にまとめ、前半は好位３、４番手のインコースでスムーズな立ち回り。抜群の手応えを残して直線を迎え、進路が開くと同時にすかさず先頭に躍り出ると、ラストは１馬身半のリードをつける完勝劇。単勝１.９倍の断然人気に応えて待望の２勝目を掌中に収めた。ゲート内で落ち着きを欠いたり、最後の直線で抜け出してから内へ逃避しかけたりとまだまだ精神面に課題を残す状況ではあるものの、前走から装着したチークピーシーズの効果にも助けを得て、レースぶりは明らかに前進。脚抜きのよいダートの重馬場も相まって、持ち時計を大幅に短縮してみせた。レッドラグラスの潜在能力の高さについてはチャンピオントレーナーである中内田充正調教師も認めるところで、馬体面の緩さや気性面の幼さが解消に向かえば更に上のステージが見えてくるはず。レースにおいて全能力を引き出すためにも、目下は適度にリフレッシュ放牧を挟みながら一層の成長を促し、心身に磨きをかけていきたい。ラグラスの本領発揮はこれからだ。

レッドラグラス
父：リオンディーズ　母：アイスパステル　母父：Shackleford　栗東・中内田充正厩舎
2024.03.24　中京６Ｒ ４歳以上１勝クラス　ダ1800ｍ　川田将雅騎手