2024.02.26

初の6ハロンを克服、2勝目の先に広がった夢と可能性

スタートはひと息も二の脚が速く、すんなりとハナへ。道中で競りかけてくる馬もおらず、自身のリズムで軽快にラップを刻んでいくと、直線ではさらにリードを広げて後続の追撃を完封。見事1番人気に応えて、およそ1年半ぶりの美酒となる2勝目は完勝だった。1200mの距離、右回り、タイトな小倉コース、そして緩んだ稍重馬場と初物づくしのなか、それら全てを苦にすることなく、巧みにアジャスト。前走のテレビ山梨杯で格上挑戦ながら3着に善戦した実績が示すとおり、自己条件のメンバーでは力が一枚抜けていた格好だ。スプリント戦をあっさり克服した天性のスピード、そして二度の骨折を乗り越えた精神力、再び輝きを取り戻したレッドアヴァンティ。5歳馬ながらまだ9戦のキャリアは上積みが見込めるだけでなく、昇級への対応もすでに実証済み。レース選択の幅が広がったレッドアヴァンティの未来は明るく、重賞への夢を目指して、さらに大きく飛躍を遂げもらいたい。

レッドアヴァンティ
父:ドゥラメンテ 母:サウンタ 母父:Invincible Spirit 美浦・尾関知人厩舎
2024.02.24 小倉9R 秋吉台特別 芝1200m 吉田隼人騎手