英愛オークスを制した名牝系、２戦目でガラリ一変の初勝利

互角のスタートから、前半は中団の外目につけて脚を溜める形。４コーナー手前より早めに仕掛けられると反応良く２番手まで進出、直線残り２００ｍで一気に先頭へ立った。ゴール前は１番人気馬の追撃を受けたが、積極的な騎乗が奏功しきっちりと振り切り、２戦目の初勝利を実らせた。２番人気のデビュー戦は、初物ずくめで戸惑いを隠せず思わぬ大敗を喫したが、たった一度の実戦経験でレースぶりが一変。産駒が絶好調のドゥラメンテの血、そして英オークスを勝ち、３歳牝馬の身でキングジョージを完勝したTaghroodaや愛オークスを制したEbadiylaらと同じくEzanaに遡る名牝系とのコラボレーションが、今まさに目を覚まし始めた格好だ。まだまだ心身共に幼さが残る段階ではあるものの、秘めたる才能を改めて実感することができた今回のレース。さらなる成長を促しつつ、来春のクラシック戦線に名乗りをあげていきたい。この先に待ち受ける“歓喜”の渦は想像を遥かに超えていくだろう。

ルージュプレジール
父：ドゥラメンテ　母：サンドグロース　母父：Mr. Greeley　栗東・田中克典厩舎
2023.10.29　京都３Ｒ ２歳未勝利　芝1600ｍ　浜中俊騎手