白毛一族が中山を席巻、豪快に差し切ってオープン入り

寄れ気味のスタートになり、最後方からレースを進める形となったが、控えて脚を溜める競馬は想定内。４コーナーまでは経済コースを通ってロスを最小限に抑え、直線入口から大胆不敵に外へ進路を切り替えると、残り２００ｍより鋭い末脚を披露。先に抜け出したアールクインダムをゴール前で豪快に差し切ってオープン入りを果たした。前が流れるお誂え向きの展開になったとはいえ、稲妻のごとく駆け抜ける切れ味は明らかに良質馬のそれ。これまで１１戦４勝、２着５回とまだまだ底を見せておらず、ゆくゆくは重賞戦線における躍進に期待がかかる。本馬の鮮やかな勝利も景気付けとなったのか、翌日の中山メインレース・スプリンターズステークスでは、いとこのママコチャが重賞初制覇を見事Ｇ１で飾っており、近親のメイケイエールも５着に入線。“鹿毛をまとった白毛一族”の勢いは凄まじく、タイトル奪取に向けてさらに大きく羽ばたいてもらいたい。

ルージュエクレール
父：エピファネイア　母：マーブルケーキ　母父：キングカメハメハ　美浦・萩原清厩舎
2023.09.30　中山１１Ｒ 秋風ステークス　芝1600ｍ　菅原明良騎手