マジックマンも確かな未来を予言、力強く伸びて準オープンへ

躓き気味のスタートをすぐに取り戻し、前半は好位５番手からの競馬。あえてキックバックを受けない外目を通ってスムーズに流れに乗り、最後の３コーナーから徐々にポジションを上げて行くと、直線を迎えた次の瞬間には先頭へ。最後は後続に３馬身半差をつける堂々たる勝ちっぷりで、見事に準オープン昇格を決めた。右回り、そしてパワーを要するダートの長丁場は現時点においてベストともいえる条件。スタート後のリカバリー、道中での位置取りや折り合い、仕掛けのタイミングなど、“マジックマン”の異名をとる世界のジョアン・モレイラ騎手の手綱さばきも冴えわたり、この馬本来のパフォーマンスを存分に発揮できた格好だ。まさに「ここでも力が違った感じ」で、今春の初勝利から半年余りで早くも３勝目。「上のステージでもやれる馬」との名手からの太鼓判も頼もしく、“予言”する煌びやかな未来に向けて、今後のさらなる成長が楽しみでならない。

レッドプロフェシー
父：ルーラーシップ　母：トリニティプレイス　母父：マンハッタンカフェ　栗東・大久保龍志厩舎
2023.09.16　中山９Ｒ 松戸特別　ダ2400ｍ　J.モレイラ騎手