秋初戦で魅せた古馬の風格、大激戦を制してオープン入り

スタートを無難にまとめ、前半は自身のリズムを重視して後方から４頭目を追走。３コーナーでややポジションを上げていき、直線入口で外目に持ち出されると、川田将雅騎手の豪腕と卓越した勝負勘に応えるようにエンジンが全開。ハンデ戦らしいゴール前での大激戦を最後はクビ差制してオープンクラス入りを果たした。４歳の秋初戦、トップハンデ５７ｋｇを克服しての４勝目は紛れもなく高い能力の証。この夏を休養放牧に充てたことも奏功し、見映えのする馬体に加えて気力もいっそう充実するなど着々と成長を遂げており、いよいよ古馬としての風格が漂い始めた格好だ。“川田騎手×中内田調教師”の今をときめく最強タッグで手繰り寄せた価値ある勝利を弾みにして、次なるターゲットは重賞のタイトル。今後も一段ずつ階段を駆け上がり、ゆくゆくは栄光の大舞台へ。“勇者”が目指す頂は、まだまだ遥か先にある。

レッドバリエンテ
父：ディープインパクト　母：サボールアトリウンフォ　母父：Dance Brightly　栗東・中内田充正厩舎
2023.09.09　阪神１０Ｒ ムーンライトハンデキャップ　芝2200ｍ　川田将雅騎手