2023.05.23

父譲りの芦毛の好馬体が躍進、鮮やかに差し切って初勝利

スタートのタイミングがうまく合い、前半は中団の外目で末脚を温存。手前の替え方に少々課題を残すコーナリングにはなったものの、この日が44歳のバースデーとなるC.ルメール騎手の好騎乗にも導かれ、直線でトップスピードに入ってからのパフォーマンスは鮮やか。メンバー中唯一となる上がり33秒台の脚を繰り出し、ラスト200mで先行勢をまとめて差し切って待望の初勝利を飾った。デビュー戦はのちの桜花賞3着馬ペリファーニア、2戦目はニュージーランドTの優勝馬エエヤンの2着であったことを考えれば、ここは極めて順当な結果と言えるだろう。本馬はスプリンターズS連覇の偉業を成し遂げ、最優秀短距離馬に輝いたレッドファルクスの初年度産駒。母系はNumbered Accountに遡る名門で、母はアルゼンチンの芝短距離重賞を2勝。祖母の半兄には種牡馬アサティスと血統背景や配合も素晴らしく、まだまだ奥がありそうだ。今後も父の代表産駒となる大躍進を夢見て、“剣”のような差し脚を武器に勝ち進んでいってもらいたい。

レッドシュヴェルト
父:レッドファルクス 母:ハイドバウンド 母父:Grand Slam 美浦・尾関知人厩舎
2023.05.20 東京4R 3歳未勝利 芝1400m C.ルメール騎手