2023.05.16

初勝利時と同じ舞台で2勝目、可憐な良血牝馬が着実に成長

最後にゲートインとなる大外枠も味方につけて、まずは課題のスタートを克服し、前半は無理なく単独2番手のポジションをキープ。そのまま直線を迎えて残り200mで逃げ馬を交わし去ると、最後は後続の追撃を寄せ付けることなく2馬身のリードを保って涼やかに先頭ゴール。昨春の初勝利時と同じ東京芝1800mの舞台で嬉しい2勝目をマークした。馬体重は410kgとまだまだ小柄で放牧を挟みながらの出走を余儀なくされるものの、今回は前走時を上回る追い切りでの負荷に耐え抜き、当日の小雨が降る馬場にも何とか対応。正攻法の競馬から最後まで集中力を切らすことなく長くいい脚を使ってくれたように、現在に至るまでの成長曲線は緩やかであっても着実な前進が見て取れる点は頼もしく、今後のパンプアップに期待は高まる一方だ。ディープインパクト産駒の可憐な牝馬が見つめるその先には、栄光の舞台が待ち構えているに違いない。

ルージュカルミア
父:ディープインパクト 母:ディエンティ 母父:Storm Cat 美浦・木村哲也厩舎
2023.05.13 東京8R 4歳以上1勝クラス 芝1800m C.ルメール騎手