2023.05.10
苦難を乗り越えた大器の復活、激戦を制して準オープン入り
揃ったスタートから、道中は中団より後方のポジション。リズムを重視して折り合いに専念し、馬群一団となって3~4コーナーを回り、勢いをつけるようにして直線を迎えると、川田将雅騎手の右ムチが唸る激しい叩き合いからゴール前で3/4馬身抜け出して最先着。圧倒的1番人気に応えての準オープン入りとなった。前々走、前走の2着はどちらも骨折による長期休養明け。加えて前走は落鉄の不運も重なるなど敗因がハッキリしていただけに、一度叩いた今回は負けられない一戦だった。少しずつテンションも大人になってきており、距離の融通も利きそうな本馬。中長距離を最も得意とする友道康夫厩舎との相性も良さそうで、今後の本格化が待たれる。昨春、惜しまれつつ引退を迎えた藤沢和雄調教師の想いも乗せてまずは無事に、そして一歩ずつ階段を駆け上がり、ゆくゆくは重賞の大舞台で最高の輝きを放ってもらいたい。
レッドラディエンス
父:ディープインパクト 母:ペルフォルマーダ 母父:Jump Start 栗東・友道康夫厩舎
2023.05.06 京都9R 鴨川特別 芝2000m 川田将雅騎手