2023.05.09
長いトンネルから遂に脱出、弾みをつけたい待望の2勝目
差のないスタートから逃げ馬を行かせて、道中は2番手グループの内を追走。予想以上にペースが落ち着き、逃げ馬の後ろで折り合いに窮する場面も見受けられたが、長い直線を迎えて意識的に早めに先頭に立つと、食い下がる後続の追撃をしぶとく凌ぎ切って待望の2勝目を獲得。減量騎手の起用と雨馬場も後押しになり、2歳6月の新馬勝ち以来、およそ1年10ヶ月にも及ぶ長いトンネルから抜け出すことに成功した。振り返れば、2戦目の東京スポーツ杯2歳Sではイクイノックスに次ぐ2番人気に支持されたほどの素質馬で、3戦目のシンザン記念ではマテンロウオリオンの3着に好走。気持ちのコントロールが簡単なタイプではない上に立派すぎる馬体を持て余すようなところもあり、その後は思わぬ足踏みが続いてしまったが、本馬の父は抜群の成長力を誇るハーツクライ。自身の持つ高性能エンジンに心身が追いついてくれば、怒涛の巻き返しがあっても何ら不思議ではない。
レッドベルアーム
父:ハーツクライ 母:レッドファンタジア 母父:Unbridled's Song 栗東・藤原英昭厩舎
2023.05.06 新潟8R 4歳以上1勝クラス 芝1800m 西塚洸二騎手