2023.04.17
豪州の名手が魅せた積極策、惜敗続きの鬱憤を晴らす初勝利
好スタートから他馬の出方をうかがい、積極的にハナに立っていく競馬。道中はピタリと折り合い、抜群の手応えで直線を迎えると、あっという間に後続を突き放し、最後は豪州の名手ダミアン・レーン騎手が手綱を抑える余裕の走りで鮮やかに4馬身。待ちに待った初勝利は惜敗続きの鬱憤を晴らすかのような完勝劇となった。父はデビュー2戦目にして朝日杯FSを制して最優秀2歳牡馬に輝いたリオンディーズ、母系はアガ・カーン一族に多くの名馬をもたらした格調高きファミリーで、母の半姉に全欧3歳牝馬チャンピオンMandeshaがいる良血。OP馬レッドサイオンや特別戦を3連勝したレッドアルマーダを筆頭に日本ではおもに当クラブから大きく枝葉を広げつつあり、芝で3勝を挙げた母レッドマジュールは同じく手塚厩舎の管理馬。生まれは5月と遅く、本格化はこの先にありそうで、母や半姉を知る手塚調教師の卓越した手腕にも期待がかかる。無敗で皐月賞を制した僚馬ソールオリエンスの大きな背中を追いかけ、ゆくゆくは檜舞台へと駒を進めていってもらいたい。
レッドバレンティア
父:リオンディーズ 母:レッドマジュール 母父:ディープインパクト 美浦・手塚貴久厩舎
2023.04.15 中山5R 3歳未勝利 芝1600m D.レーン騎手