雪辱を果たす会心の逆転劇、新たなストーリーが幕を開ける

スタートを決めて２番手のポジションでうまく折り合い、前半からスムーズな競馬。直線を迎えて間もなく先頭に躍り出ると、ゴール前での後続の追撃を半馬身差振り切って最先着。開幕週の馬場を味方につけた大野拓弥騎手の好騎乗も光り、３歳初陣を見事に勝利で飾ることに成功した。２歳時の過去３戦はいずれも二桁着順だったが、それぞれに敗因や収穫があったのも事実で、その試行錯誤がようやく実を結んだ形。父は米国のチャンピオンスプリンターで初年度から皐月賞馬ジオグリフを輩出したドレフォン、母は当クラブ所属馬としてクイーン賞を制するなど交流重賞で息長く活躍をみせたレッドクラウディアと血統面での裏付けも十分。デビュー時の馬体重から２０キロ増となるスケールアップが実現し、経験と共にレースぶりにも進境が見受けられた今回、逆転劇がいよいよ幕を開けた格好だ。ここから始まる新たなストーリーから片時も目が離せない。

ルージュイストリア
父：ドレフォン　母：レッドクラウディア　母父：アグネスタキオン　美浦・大竹正博厩舎
2023.02.25　中山５Ｒ ３歳未勝利　芝1600ｍ　大野拓弥騎手