古馬になって心身共に進境、輝かしい未来へつなぐ３勝目

スタートを決めてロスなく２コーナーに進入し、道中は比較的リラックスした状態で４番手を追走。外から早めに捲られる展開にも動じることなく最後の直線を迎え、残り４００ｍから仕掛けられると、粘り込みを図る逃げ馬をきっちりと差し切って先頭ゴール。今月いっぱいでステッキを置く福永祐一騎手と息ぴったりのパフォーマンスで準オープン入りを果たした。昨秋のローズＳ後を放牧に充てた効果が如実にあらわれ、馬体、精神面共にひとつ上を行く成長を示してくれた今回。復帰初戦を勝利で飾れたのも大きく、これまでの調整過程からしてまだまだ奥がありそうなタイプだけに上のクラスにいっても楽しみは尽きない。５歳時に驚異の末脚で天皇賞・秋を制したスピルバーグを父に持ち、息の長い活躍馬を送り続けるフェアリードールを牝祖とする優秀な“血筋”から成るルージュリナージュ。彼女には輝かしい未来がきっと待っている。

ルージュリナージュ
父：スピルバーグ　母：パンツァネッラ　母父：ルーラーシップ　美浦・宗像義忠厩舎
2023.02.05　東京８Ｒ ４歳以上２勝クラス　芝2000ｍ　福永祐一騎手