大舞台を夢見て成長一途、名牝エアグルーヴの孫が完勝

スタートでバランスを崩しかけたものの、すぐに立て直し、前半は好位４番手で折り合いに専念。絶好の手応えのまま直線を迎えると、追い出しをギリギリまで我慢し、残り２００ｍ地点からのゴーサインに鋭く反応。他馬を一気に突き放す鮮やかな勝ちっぷりで見事オープン入りを果たした。将来を見越して余裕残しの仕上げであったにもかかわらず、自身最速となる上がり３３秒１をマークしての完勝劇は優秀の一語。馬体のパワーアップはもちろんのこと、ここにきて精神面での成長が伴い始めたのは、継承される藤沢イズムの成せる業とも言えよう。試金石となる今年の初戦において、幸運を招く福の神を内に呼び込んだレッドモンレーヴ。名牝エアグルーヴの孫がいよいよ古馬重賞戦線へ。夢が現実になるその瞬間は刻一刻と近づいている。

レッドモンレーヴ
父：ロードカナロア　母：ラストグルーヴ　母父：ディープインパクト　美浦・蛯名正義厩舎
2023.01.29　東京１０Ｒ 節分ステークス　芝1600ｍ　川田将雅騎手