2023.01.30
積極策で惜敗続きに終止符、名手の中京ラスト騎乗日を彩る
この日が中京でのラスト騎乗となる福永祐一騎手のリードにより、前半は2、3番手の内を追走。直線入口で逃げ馬に並びかけ、内ラチに沿って積極的に先頭に立っていくと、ゴール前で外から押し寄せる追い込み勢の強襲を振りきって最先着。昨秋のダート転向後から5戦目にして惜敗続きにピリオドを打ち、2歳新馬勝ち以来となる待望の2勝目を手中に収めた。伯母に欧州3歳牝馬チャンピオン・マンデシャ、全兄に4歳春から特別戦を3連勝したレッドアルマーダ、いとこに7/8同血となるオープン馬レッドサイオンがいる血統背景も奥深く、潜在能力の高さは折り紙付き。まだ口向きやメンタル面のコントロールに課題を残す本馬だけに、この勝利により一定期間の休養を挟んで英気を養い、成長を促せるのも大きい。これから心身がうまくかみ合ってくれば昇級の壁を問題にすることもないはず。大きな期待を抱いていい逸材の進化は、ここから加速していくに違いない。
レッドラマンシュ
父:ロードカナロア 母:レッドシェリール 母父:ゼンノロブロイ 栗東・庄野靖志厩舎
2023.01.29 中京8R 4歳以上1勝クラス ダ1400m 福永祐一騎手