受け継がれる藤沢イズム、名伯楽の恩に報いるメモリアルＶ

横一線のスタートから、道中は中団の外めに控えて折り合いに専念。直線を迎えてもなお鞍上の川田将雅騎手が追い出しを待つほどの手応えは群を抜いており、残り２００ｍで先頭に躍り出ると危なげなく押し切って２連勝。８か月ぶりの休み明けを感じさせない堂々たるレース運びで準オープン昇格を決めた。藤沢和雄元調教師の顕彰者選定を記念して行われた今回のメモリアル競走。奇しくも師の現役最後の勝利を飾ったレッドモンレーヴがこれを制し、表彰式のプレゼンターとして東京競馬場に来場した名伯楽本人より優勝カップを贈られるというこれ以上ないドラマチックな瞬間となった。本馬に関わったすべての人たちの熱い思いが後押しをしてくれた大きな１勝に深まる自信。受け継がれる藤沢イズムは新たな夢へとつながっていく。

レッドモンレーヴ
父：ロードカナロア　母：ラストグルーヴ　母父：ディープインパクト　美浦・蛯名正義厩舎
2022.10.30　東京９Ｒ レジェンドトレーナーカップ　芝1600ｍ　川田将雅騎手