３歳夏の貴重な２勝目は、秋に大輪の花を咲かせる夢に続く

スタートを決めて、道中は先行勢から少し離れた５、６番手でじっくりと脚を温存。直線を迎えて馬場状態の良い真ん中まで持ち出されると、残り４００ｍからさらに加速を開始。最後は２頭の追い比べを力強く制して価値ある２勝目を獲得した。課題とされる折り合い面や体幹の強化についても確かな成長を見せ始めており、経験や放牧を重ねるごとに着々と進展。本馬のポテンシャルの高さ、そして前々走、前走で先着を許した馬たちのその後の活躍ぶりからも、ここは負けられない一戦だった。惜しくも今春のオークスには出走が叶わなかったものの、今回の勝利をステップに次走は秋華賞トライアルを意識。牝馬クラシック最後の一冠を夢見て、まずはその挑戦権を掌中に収めたい。並み居る強豪を相手に天皇賞・秋を制した父スピルバーグの芝の代表産駒として充実の秋が待ち望まれる。

ルージュリナージュ
父：スピルバーグ　母：パンツァネッラ　母父：ルーラーシップ　美浦・宗像義忠厩舎
2022.08.20　新潟１２Ｒ ３歳以上１勝クラス　芝1800ｍ　福永祐一騎手