経験を積みながら心身共に進境、着差以上の強さで初勝利

スタートを無難にまとめ、道中は１番人気馬をマークするように中団の外目で折り合いに専念。抜群の手応えのまま最後の直線を迎え、残り２００ｍで勢いよく先頭に躍り出ると、後続の追撃を楽々振り切って先頭ゴール。デビューから三度目の正直で待望の初勝利を手中に収めた。１つ年齢を重ねて臨んだ今回はパドックの時点からリラックスしており、実戦でも我慢の利くレースぶりを披露。末脚は確かな本馬だけに、牝馬限定のここでは能力が一枚上だった。名牝トゥザヴィクトリーを世に送ったフェアリードールの遺伝子をつなぐ優秀なファミリーラインを持ち、叔母に準オープン馬レッドシルヴァーナがいるクラブでもお馴染みとなった一族。サンデーサイレンスの３×４クロスも心強く、まずは父スピルバーグの代表産駒の座を見据えて、大きな夢へと続く階段を着実に駆け上がっていきたい。

ルージュリナージュ
父：スピルバーグ　母：パンツァネッラ　母父：ルーラーシップ　美浦・宗像義忠厩舎
2022.02.12　東京６Ｒ ３歳未勝利　芝1800ｍ　戸崎圭太騎手