桜と同じ舞台で魅せた瞬発力、輝く未来へ価値ある２勝目

前半はややスムーズさを欠いたため、腹を括って一団の後方で待機。４コーナーより鞍上のゴーサインで進出を開始、するとメンバー中最速となる上がり３３秒７の末脚を繰り出し、ゴール前２頭の激しい攻防にハナ差先着。来春の桜と同じ舞台において価値ある２勝目を獲得した。最後の直線で内にもたれながらも鮮やかに差し切った瞬発力、叩き合いの末にねじ伏せた勝負根性、どちらも紛れもなく素質馬の証し。日本馬初の米ブリーダーズカップ制覇、そしてこの日のジャパンカップの大団円とまさに勢いに乗る矢作厩舎。その優れたチーム力のもと可能性を磨き上げ、ルージュラテール自身の栄誉と共に母レッドメデューサに重賞タイトルを届けて欲しい。

ルージュラテール
父：ハーツクライ　母：レッドメデューサ　母父：Mr. Greeley　栗東・矢作芳人厩舎
2021.11.28　阪神９Ｒ 白菊賞　芝1600ｍ　坂井瑠星騎手