2020.08.26

レッドアンシェル、復活の重賞V!

歓喜の重賞初制覇から一年あまりを経て、
レッドアンシェルが2つ目の重賞タイトルを勝ち取りました。
しかし、この間の道程は決して楽なものではありませんでした。

目標としていたスプリンターズS、高松宮記念への出走が叶わず、
復帰初戦となったシルクロードSではよもやの最下位。
故障による長期離脱明けを考慮すればやむを得ない敗戦とも言えますが、
それまで大崩れのなかったアンシェルがここまで負けてしまうとは…
というショックがなかったといえば嘘になります。

次の京王杯SCでも光明が見えず二戦続けての二桁着順、
昨年の覇者として挑んだCBC賞こそ3着と復活の兆しは見せたものの、
本当に良い頃ならあそこから伸びていたのに…との思いもありました。

大きな頓挫がアンシェルの能力まで削ぎ落としてしまったのか。
そんな半信半疑な思いは人気にも表れていて自身最低タイとなる8番人気。
常に上位人気に支持されてきたアンシェルとしては一抹の寂しさがありました。

しかし、その低評価をあざ笑うかのように直線のアンシェルは弾けました。
今年の高松宮記念の覇者・モズスーパーフレアが作り出すタイトな流れにも
スムーズに対応し、直線馬群を割って鋭く伸びてきたアンシェルの雄姿は
まさに良かった頃の走りそのものでした。

次なる目標は、昨年その機会すら得られなかったG1の舞台。
混沌とした短距離G1戦線の主役を担う一頭として、
堂々とチャレンジすることができます。
願わくばこの後も無事に万全の状態で大舞台に駒を進めて欲しいもの。
引き続きレッドアンシェル号のご声援よろしくお願いいたします。