紅一点アウローラ、消耗戦を制す！

初勝利以来、逃げのスタイルが定着したアウローラ。
今回も戦法に迷いはなく果敢にハナへ立ちます。
ただ、序盤こそマイペースに走れていたものの、
勝負処から勝利を意識した人気馬が早めに捲り上げ、
直線に向かうまで内外の併走に近い形で
アウローラにプレッシャーをかけ続けます。
ところが直線半ばで先に根をあげたのは相手馬の方。
後続の馬も軒並みスタミナ切れとなるタフな消耗戦を
唯一の牝馬アウローラが制したのだから立派です。

ディープインパクト産駒らしい切れ味には乏しくとも、
母系に連なるキングマンボやサドラーズウェルズといった
世界に誇る重厚な血を源とするスタミナ、根性、底力が持ち味、
その長所を引き出してくれた鞍上との息もぴったりでした。

クラスが上がれば楽な競馬は望めないでしょうが、
マイペースで走れた時の底はまだ見せていません。
時に大舞台でも波乱を演出してきた逃げ馬たちを脳裏に描きつつ、
アウローラもそんな個性派に育ってくれたらと思いを馳せています。
引き続きレッドアウローラ号へのご声援よろしくお願いします。