2019.04.15

魅惑の逃げ切り、アウローラ!

「稽古だけ動けばもっとやれていい」
そんな陣営のコメントを受け、4戦目にして
初めてハナにたつ競馬を試みた松山騎手とアウローラ。
デビュー戦にも騎乗してアウローラの特徴を掴み、
逃げる形がベストと判断した鞍上の好判断が
嬉しい初勝利を呼び込みました。

決してスローには落とさず持久力勝負に持ち込み、
一瞬は後続に交わされそうになってからのしぶとさ。
上がり35秒台の攻防となりましたが、アウローラ自身も
逃げて全体3位の上がりを駆使しているのだから立派です。

牝馬限定戦ながらこうした持久戦を制することができたのは、
母系から受け継がれるサドラーズウェルズの血の賜物でしょうか。
現状はディープ産駒らしいシュッとした切れ味こそ見られませんが、
逆をいえばタフさが求められる今回のような展開なら、
持ち味を存分に発揮してくれそうです。
また、そうした重厚な牝系であれば今後の伸びしろも十分でしょう。

ほんのクビの差の一勝ですが、この時期の未勝利において、
ハナでもクビでもまず勝つということがいかに大切かは、
競馬に携わっている方なら分かっていただけるでしょう。
その勝利を自らの力で掴み取ったアウローラ、
それをアシストしてくださった音無厩舎と松山騎手。
感謝と勝利の余韻に浸りつつ今後の成長に期待したいところです。
引き続きレッドアウローラ号へのご声援よろしくお願いします。