2019.04.01

母と姉の無念をサイオンが晴らす!

当初の予定を前倒しして出走したからには必勝体制。
良馬場でまともに走れば勝てるはずとの思いがありました。

唯一のピンチはスタートだけ。
落馬寸前の危機にはヒヤッとさせられました。
しかしそのピンチを脱してからは危なげのない走りで、
直線もしっかり伸びて着差以上の強さを見せてくれました。

ロードカナロア産駒でも距離への融通が利き走りも柔軟。
これは母レッドベルフィーユから受け継いだ血のなせる業でしょう。
母はデビューが3歳夏までずれ込んでしまい、
未勝利のままターフを去ることとなりますが、
それでも経験馬相手の初戦を2着すると次走も2着。

勝たなければ意味のない未勝利のサバイバルレースにおいて、
400キロあまりの小柄な馬体での連戦は酷ではありましたが、
それでも未勝利が終わり500万への格上げ挑戦となったレースでも
あわやの4着と善戦。間違いなく素質は秘めていた馬です。

全姉となるオープンマインドも
デビュー戦で一番人気の支持を受けたほどの素質馬でしたが、
こちらはその一戦で敗戦するとそのまま引退となってしまったので、
サイオンは母と姉の無念をまとめて晴らした格好です。

一戦ごとの成長を見てもまだまだ伸びゆく器でしょう。
サイオンの名には「名家の子息、御曹司」といった意味がこめられています。
世界を制した父とGⅠ3勝マンデシャの血が流れる良血はまさに御曹司。
今後の活躍にもご期待ください。引き続きご声援よろしくお願いします。