2018.07.26

レッドヴェイロン、最強の1勝馬の名を返上

G1を含む重賞で2戦連続3着のヴェイロンにとって
今回は是が非でも勝っておきたい一戦でした。
単勝オッズの1.3が示す通り、勝つことが既成事実のように
なってはいましたが、未勝利を勝ち上がるのに5戦を要し、
まだ未完の状態であることを加味すると楽観はできません。
実際、結果は単勝184倍の相手にタイム差なしの薄氷の勝利。

ただ、着差だけを見れば辛勝に映りますが、
陣営もG1後の平場の一戦に全力投球するはずもなく、
福永騎手も今回は勝ちさえすればそれでよしといった騎乗。
近2走よりも前目につけて自ら動く形でねじ伏せた走りには
進境が伺えましたし、まずは今後に向けて大きな一勝となりました。

いわずと知れたクラブ縁のエリモピクシーの五男坊。
これまで全てSS系との配合だったこともあり、
意外にもキングカメハメハとの組み合わせは初なのですが、
父が変わっても兄たちに劣らぬ素質を随所に垣間見せています。
これまでの走りや血統背景から将来は約束されたものといって
過言ではないかもしれませんが、あとはどこまで兄達に迫れるか。
一族悲願のG1制覇が目標というと少し大言壮語になりますが、
そのぐらいの期待をもって今後の成長を見守りたいと思います。
引き続き、レッドヴェイロン号へのご声援よろしくお願いします。