2017.11.20

レッドベルローズ、来春に夢をつむぐメイクデビュー!

レッドベルローズが鮮やかな末脚でマッチレースを制しました!
スローな流れで逃げた馬が6馬身差の3着、これだけでも上位2頭の
能力は推し量れますが、更に終い3Fは11.8-11.2-11.1の後傾ラップ。
本来、逃げ馬にとっては後続を術中にはめたシメシメとも思えるペースを、
4角7番手から33.5秒の上がりを駆使して置き去りにした
ベルローズの瞬発力は相当なものでしょう。

入厩して2週間足らず、牧場でも乗られていたとはいえ、
気性面も考慮して一杯の追い切りをかけずに挑んだ一戦は
決して100パーセントのフル仕上げではなかったでしょう。
実際、陣営からは気性面の課題が挙げられていて、
叩いた方がいいかもといったコメントもありました。
鞍上によると、返し馬ではいかにも若駒といった面も見せていたようです。
それがレースにいけばこの走りは見事としか言いようがありません。

母レッドファンタジアはクラブ募集の外国産馬。
新馬戦4着時の勝ち馬がコパノリチャードG1馬、
2、3着馬が後に準OPまで出世したことを思えば、
勝ち上がれなかったのは勝負のアヤとしかいいようがありません。
事実、最後の2戦はいずれも最速の上がりを駆使して連続3着、
惜しまれながらの引退となりました。
しかし、姉にG1馬を持つ血統背景や素晴らしい馬体から
繁殖としてかけられる期待も高く、初年度からディープインパクトを配合。
その結晶がレッドベルローズというわけです。

母の果たせなかった勝利をあっさり初戦でクリアしたベルローズ。
母の名の由来は、「夢のような最高のシーンが現実となるように」でしたが、
今後は娘にその夢をつむいでもらいましょう。
引き続きレッドベルローズ号へのご声援よろしくお願いいたします。