レッドルーラー、障害初勝利！

レッドルーラーが障害３戦目にして初勝利を飾りました。
前走の消極的な競馬を糧に今回は勇躍ハナに立つ競馬。
平地でも一度もハナに立ったことのないルーラーですが、
かつて若葉Ｓを制した脚力は障害では一枚上。
終始余裕を感じさせる運びで危なげのない勝利となりました。
２着馬が0.4秒差で続きますが、３着馬には大差をつける圧勝劇。
ＯＰに入っても十分に期待が持てそうです。

実は血統的な裏付けも十分です。
母ガゼルロワイヤルはヴェルメイユ賞、サンクルー大賞典といった
欧州のクラシックディスタンスで好戦を重ねたスタミナ自慢。
さらに母の兄弟には障害競走で８勝を挙げたジムを筆頭に
複数の障害活躍馬が名を連らねています。
曽祖母の代まで遡っても障害活躍馬の名が散見されますから、
呼称が適当でないかもしれませんが、いわゆる障害血統でもあるのです。

クラブ所属馬ではかつてレッドキングダムが障害王者に君臨しましたが、
こちらも母系は重厚でディープインパクト産駒ながら無類のスタミナを誇りました。
とはいえ中央の平地は未勝利、障害戦を勝つのにも４戦を要した馬でもありました。
それが僅か半年足らずで一気にチャンプの座まで駆け上がったのですから、
障害の勢力図を塗り替える可能性はどんな馬にもあるのです。

ルーラーの背にもキングダムを王者に育て上げてくれた西谷騎手。
そんな共通点からも偉大なクラブの先輩をなぞりたくなってしまいます。
ルーラーの第二幕に期待しましょう。引き続きご声援をよろしくお願いいたします。