2017.06.12

レッドボヌール、父譲りの勝負根性で競り合いを制す!

レッドボヌールが府中コースに変わって末脚を爆発させました。
道悪で全く力を発揮できなかった前走から2ヶ月余り、
馬体重はさらに減ってデビュー以来最低の420キロ台でしたが、
直線とても間に合わないような位置から馬の間を割って、
押し切りを図る2着馬をきっちり差し切った様はまさに父譲り。

舞台は大きく異なりますが、父の引退レースの香港ヴァーズ、
とても届かないような位置から一完歩ごとに差を詰め、
獲物を捕らえる豹のごとき末脚で最後の最後に2着馬をとらえ
G1タイトルを戴冠したあの走りを彷彿とさせるような勝負根性でした。

母のセリメーヌは3歳時に2100mのG3を2勝した名牝。
ソウルスターリングを生んだスタセリタの同期生でもあります。
スタセリタの勝った仏オークスでは4着に敗れたものの、
2番人気に支持されていたように実績は評価されていました。
さらに古馬になってからも重賞戦線で活躍したように、
同じく成長力に富んだ父との配合は、成長力と
底力を兼備したスケールの大きなものです。

ボヌール自身の完成はまだ先でしょうが、
それだけにこの一勝には大きな重みと価値があります。
自身で掴み取った勝利を糧に今後更なる活躍に期待しています。
引き続きレッドボヌール号へのご声援よろしくお願いいたします。